写真整理のこつ:切手にしてスタンプ帳へ

InStamp のスタンプ帳の画面。色の違う何冊もの帳面が、本棚に並ぶようにシェルフ表示されている

写真ライブラリは、うっかり増えていきます。同じ戸口を五枚撮るのは、そのうちの一枚が当たりかもしれないからで、結局その五枚とも残ります。何も失われない。問題はまさにそこです。ぜんぶ残すというのは、一枚も選ばないということでもあります。整理術はたいてい、そこにもう一段の仕分けを重ねます。フォルダ、お気に入り、タグ。手に負えない山の上へ、さらに積むわけです。InStamp(即郵)が勧めるのはもっと遅い、そのくせ結果的には早い道です。ほんとうに大切な何枚かを切手にして、その切手が落ちた帳面に、整理を任せてしまうこと。

選ぶことが、そのまま整理になる

一枚の切手は、少しだけ手間を求めます。クラフトパンチのパンチ窓で構図を決め、ミシン目を選び、日付の消印を押す。望むなら場所も。どれも難しくはありませんが、どれもあなたの判断を必要とします。そしてその判断こそ、カメラロールが一度も求めてこなかったものです。写真が切手になった時点で、あなたはもう決めています。この一枚は、この一分をかける価値があった、と。(まだ作ったことがなければ、こちらに一連の流れがあります。)

無料版はこの性質の上に立っています。最初の 10 枚まで、編集機能も共有スタイルもすべて開いた状態で使えます。10 枚は多くありません。だから一年分の写真をもう一度たどって、どれならこの先も見たいかを自分に聞くことになります。どんな整理術も答えるはずで、たいてい先送りにしてきた問いです。即郵 Pro は上限を外しますが、この習慣のほうはたいてい残ります。作りたいものだけを切手にする、という習慣です。

スタンプ帳とは

スタンプ帳は、切手を収める一冊です。どの切手も必ずどこかの一冊に落ちるので、外に散らばって「あとで考える」ぶんが生まれません。しかも最初から既定の一冊があるので、分類を決める前でも、一枚目の行き先はもう決まっています。

Pro では冊数に上限がなくなり、ここからライブラリに形が出てきます。旅ごとに一冊、人ごとに一冊、年ごとに一冊。あなたの頭の中にある分け方どおりで構いません。一冊ずつ名前をつけ、色を選べます。この色が、思っている以上に働きます。十冊が並んだ棚では、題名を読むよりずっと先に、緑の一冊を見つけているはずです。

4 つの並べ方

スタンプ帳の画面には 4 つの表示があります。飾りではありません。一度に何冊見えるか、一冊がどれくらい見えるかが変わります。

  • リストは索引です。一冊が一行、一画面に入る題名がいちばん多い。見ただけでは分からないほど冊数が増えたら、これ。
  • シェルフは本物のアルバムのように背を向けて並べます。本棚の前に立った感覚にいちばん近く、色がよく効きます。
  • カードケースは、カードがケースに収まっているような見せ方です。一度に見える冊数は減り、そのぶん一冊が近づきます。
  • ポーチは一冊を書類ポーチのように扱います。飾っておくというより、しまってある、という感じの収集に似合います。

正解はありませんし、切り替えに手間もかかりません。眺めるときはシェルフ、探すときはリスト。これは案外いい習慣です。

並べ替えと、自分の順番

スタンプ帳は名前、数、日付で並べ替えられます。それぞれ別の問いに答えます。名前は探すため、数は自分がどんな主題に繰り返し戻っているかを見るため、日付は自分の関心のおおまかな時間軸のため。

どれもしっくりこないとき、そしてたいていどれもしっくりきません。そのときは帳面を長押しして、好きなところへドラッグしてください。日々の生活に耐えるのは、結局この手動の順番です。人によく見せる旅の一冊が先頭に来て、まだ増えている年の一冊が上のほうにいて、終わったものは下へ沈んでいく。頭の中のライブラリは、五十音順だったためしがありません。

手帳のように読めるページ

一冊を開くと、Pro では専用のレイアウトが使えます。ドット、罫線、方眼。ノートを買うときに選んでいたあの紙で、ここでも役目は同じです。切手に、寄りかかる下地を与えること。おかげで一冊をめくる時間が、グリッドをスクロールする時間ではなく、手帳のページをめくる時間になります。ドットは切手の後ろに控えめに消えます。罫線は一冊を順序のあるものとして読ませます。方眼は小さな切手をたくさん並べても窮屈になりません。

ライブラリの分け方、3 つ

旅ごとに

一回の旅につき一冊。地名で名づけ、日付は中の切手が語ってくれます。京都の五日間が十二枚になる。車窓、曲がり間違えた路地、家では絶対に頼まない料理。消印に地名を入れておけば、一冊はほとんど自分で説明を書いてくれます。それについては別の記事があります。

人ごとに

いちばんよく撮る何人かに、一冊ずつ。母が写っているものだけを一か所に、起きた順に。この分け方は何年か経ってから効いてきますし、カメラロールが検索なしには渡してくれないものでもあります。

繰り返す小さなものごとに

いちばん見返したくなる一冊は、たいていいちばん事件が起きていません。おいしかったコーヒー全部、気に入った扉全部、同じ木の四季、六時の空。決めるでもなく撮ってしまうものは、集めた途端に、あなたが確かに好きなものの証拠になります。三十枚の扉は、無関係な三十枚のハイライトより、その一年の記録としてよくできています。

どの端末でも、同じ棚

処理はすべてあなたの iPhone の中で行われ、InStamp の背後にサーバーはありません。切手とスタンプ帳を複数の端末に置きたい場合は、iCloud同期が Pro の機能として用意されています。それぞれの端末で同じ Apple ID にサインインし、iCloud をオンにすれば、スタンプ帳がついてきます。ライブラリが大きいと初回は時間がかかります。止まっているように見えるときは、サポートページに短い確認リストがあります。

ページごと、一枚を分かち合う

共有パネルが送るのは一度に一枚ですが、「スタンプ帳」の共有スタイルは、その一枚を帳面の中にいるとおりに送ります。切手が自分のページに載り、背後にその一冊のドットや罫線や方眼がある姿です。帳面そのものが話の一部になっているときは、これ。京都の一冊から出てきた切手は、ちゃんと京都の一冊のページに見えます。残る 4 つ、透明、アンビエント、マグネット、オリジナルは、切手を帳面から取り出します。書き出しは高解像度で、写真ライブラリに保存するか、そのまま友だちへ。無料版の共有画像には小さな透かしが入り、Pro ではオフにできます。

InStamp の共有パネル。スタンプ帳、マグネット、オリジナルなどの共有スタイルが並んでいる

こうして、整理の話は出発点に戻ります。あなたはライブラリを仕分けたわけではありません。いくつかを選び、帳面に入れた。気がつくと、棚がひとつできていた。それだけのことです。

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